ヘナはインド全土に生息し、白やピンクの甘い香りのする花が咲く常緑低木。
種子は5mm程の円形シェルターの中に無数の黒く小さい種が入っており、乾いた大地にしっかりと根を張り、頑丈な力強い幹にて育ちます。その枝の先に、長さ3センチ幅1センチほどの楕円形の葉をつけ、そのあの部分だけを乾燥してパウダーになれたのが私たちの手元にやってくるヘナです。
半乾燥帯と熱帯に自生し、インドをはじめエジプトや北アフリカ、イランやモロッコ、そして沖縄などにて育ちますが、なかでも北インドのラジスタン州ソジャットの大地に大きなヘナ畑が集中するのは、タール砂漠に近い水はけのよい乾いた大地が、農薬を使わずとしてもヘナの生息しやすい環境にふさわしいのでしょうね。
歴史も古く、古代エジプトではヘナで染められた布でミイラを包んだり、クレオパトラはメイクにヘナを施したりして美しさのオシャレを楽しんだと言われています。
天然植物成分100%のヘナは、美髪創りの三大要素である髪の毛、地肌、癒しを補っている素晴らしいトリートメントです。
髪の毛
ヘナの主成分であるローソニアやタンニンは安定した髪の毛作りにも優れており、健康な髪の毛である疎水状態へと導いてくれます。
ヘナの植物樹脂成分が髪の毛のキューティクルを保護し、pHの働き掛けにて収斂した状態になり髪の毛の表面を安定してくれます。そして、ヘナのタンパク質・アミノ酸という特性を活かし、痛んだしまった髪の毛内部・コルテックスに出来てしまうボイド(髪の毛の内部の穴)を埋め、加齢で痩せたりした髪の毛にもハリやコシを与えるなど、ヘナを繰り返す事で髪の毛は安定し膨よかな髪の毛へと導いてくれます。
ヘナはオレンジに発色します。ヘナの持つビタミンKの骨格を形成する油溶性分ナフトキノンが作用し、イオン結合が完成し着色するので、健康になった髪の毛にオレンジ色がプラスされます。
頭皮
ヘナ・ペーストを頭皮に塗布されると、天然の優しい感触により、その気持ちよさにうっとりと微睡みます。
薬草作用から、頭皮環境が改善され、健康な髪の毛の土台創りをサポートしてくれます。
ケミカルカラーをされているときの頭皮の緊張感や圧迫感、ヒリヒリとしたかゆみや痛み。アルカリの強さとパラフェニレンジアミンによるアレルギー反応の怖さ。毛染め後の頭皮がケロイド状態になってしまう場合も。美しくなる為に我慢しなければと思いながらもその代償は大きいです。また、そのダメージによる薄毛と、考えるだけでも不安になります。
ヘナは薄毛対策や発毛対策にも効果的というのも魅力的です。過度なヘアケアとなる原因を取り省くことによりFAGA(女性男性型脱毛症)やAGA(男性型脱毛症)対策に望めます。
癒し
ヘナでのトリートメントは癒しの時間です。
髪の毛だけではなく頭皮への優しさは心の癒しにも繋がります。ヘナのハーブという特性を活かすことによりアロマセラピーの働きにより、こころを穏やかにしフラットに導きます。多くの方が、ヘナの施術中、「眠くなる」「心地いい」「優しくなれる」「幸福感が得られる」といった言葉を頂きます。
ヘナはこころのトリートメントともいえますね。
頭頂部はあらゆる感覚の集合体です。ヘナのパックでこころのパックというのもいいですね。