ヘアメイクとお写真のお仕事をさせて頂きました。
彼と彼女の大切な思い出の場所にて。
今回の新郎新婦さま、長年お付き合いのあるお二方。
ホテルに前入りをし、夜中まで新婦のMちゃんとそのお姉さまのジェル・ネイルをさせて頂き、お色直しの時に使うピースの製作を済ましたのは３時。海沿いのホテルの窓から見える景色は、真っ暗な中、雨が強く風も強烈な夜景。5時過ぎには起きて、花嫁さまとお姉さんのヘアメイクをしていると、窓からはガスで覆われた景色はネズミ色一色。
ガスで覆われた街は一向に何も見えない景色が、いっせいに晴れだしました。
ミーティングの時、提案で「絶対浜辺で写真を撮ろう」というのが盛り上がり なんとしてでも晴れて欲しかった。
神戸元町のど真ん中で育った彼女。須磨の水族園の亀の飼育に勤しんでいた彼。そして出会ったのがその須磨の水族園。
海岸はもっとも思い出の深い場所。
ナチュラルメイク、夜会巻きにティアラを乗せ、ブーケを持ち、そして、砂浜へ。ドレスを巻き上げてスタンバイだ。
素敵なバックグラウンドの中、最高のショット！
涙で流れたメイクを直しヘアチェックをし。 教会でのお式も終わり、披露宴式場へと場所移動です。
披露宴ではウェディング姿でのご披露。お色直しでは、華僑一族ならではの真っ赤なチャイナドレスに。お母様が母国台湾にて何週間も探されオーダーされた、素敵なウェディング用のチャイナドレス。その素敵なドレスに負けない素敵な髪飾りは、お世話になっている 「セイ・ウ」さん。数日前からお花選びからお式の日時に合わせて仕込みをしていただいたお花達。朝早くにホテルまで届けにお越し頂いたセイ・ウさん。ほんとうに有難う御座いました！
ウェディングドレスからチャイナドレスと、お花のお飾りとでお色直しを終え、再び式場のドアが開いたとたん、会場から「お～～！」と、歓声が！ 嬉しいです。思わずガッツポーズ。
ヘアメイクのデザインは新婦様からは「一切お任せ」とのご希望だったので、こちらの好き勝手にスタイルを組ませていただきました。
式を終え新婦様のお母様から大変感謝のお言葉を頂きました。お母様ご自身の結婚式の時頭のど真ん中に 真っ白の大きなくちなしの花を着けられたそうです。そして新婦様のお姉さまの結婚式のときも、頭のど真ん中に真っ白の大輪のバラを着けられたそうです。お母様は新婦様に、結婚式のヘアデザインのことを尋ねても 「かとうさんに任せた」としか言わずお母様からしたら、大きな花など飾ってくれないのだろうと、そんな心配なお気持ちを抱えてのご出席だったらしく、お色直しのお姿を御覧になり嬉し涙を頂きました。
感動です。
「幸せ」という仕事にが出来 本当に感謝の気持ちで一杯になれました 。