イメージしたのをスタイルする。
ヘアスタイル、メイクアップ、写真など・・・その先の対象に思いを込めて形を生み出す作業、頭の中にはそのデザインがイメージされている。
音と香りの世界もまた一緒です。
音や香りも、色や映像に置き換えられ表現される、無形とはいえ、頭の中にはそのデザインがイメージされている。
香りのテーマの中には彩りやストーリーという映像があり、そこにシンフォニーという音の重なりが奏でられる。
そのイメージされた香りに対して、いくつもの香りをブレンドしていく。
香りを組み立てるのは音作りや音楽を作曲するのと似ている。
イメージする大幅なタイプごとのノートやトップ、ミドル、ラストの各ノート。
各香りの成分表、身体に対する働き、こころに対する働き、エネルギーの働き。
一種の香りを選ぶにしても、同じいくつかの香りをきき比べてみると大きく変わる。たとえば、ローズを4種類比べてみたけど、全然変わってくる。
香りで使うノートは音楽用語の「ノート」からきており。各香りはそれぞれの音階に分類されている。その調和を各香階ごとの特性から同じトーンからなるブレンドは安定し、トライアドハーモニーやメジャーハーモニーでは安定した、フレグランスハーモニーが作られることが出来る。
サウンドの中で例えるとベース・パートを考えただけでも限りなく挙げられる。ウッドベース、エレキベース、ディジェリドゥ、ピアノやオルガンにするのか、シンセサイザーのアナログヴィンテージのノコギリ波にするのか・・・どんなインエストゥルメンタルにするかはそのイメージしたサウンドにより選ばれる。
そして、ウッドベースを選んでも、ピチカートにするかボーイングにするかでも、イメージされた音楽に合わせた演奏法がある。
香りのベース・パート(ラスト・ノート)を選ぶ際も、オリエンタル、アンバー、パウダリーなどのノートや、ホット、ドライ、エキゾチック、スパイしー、スウィートなど、多くのタイプが顔を並べる。
香りは揮発性化学成分の集合体なので楽器のマテリアルみたいに、炭素、水素、酸素、窒素の組み合わせから化学成分の成分構成により、その香りが身体や精神やこころに働き掛けるエネルギーがみえてくる。
またそれだけではない、言葉にできないエネルギーの働きも大きい。
色は彩りとして香り、香りは薫として聴こえる。
ファビィのブランド・フレグランス。